ヤマハ発動機は2026年10月6日、二輪車に使われる独自のDiASil(ダイアジル)シリンダーについて、原材料をリサイクルアルミ合金へ順次切り替えると発表した。まずインドネシアで生産するコミューターモデルから導入し、世界各地への展開を計画している。
二輪エンジンの部品にリサイクル材を採用
DiASilは、鉄製スリーブやメッキ処理を使わないオールアルミ製のシリンダー。ヤマハの日本語発表は二輪車への採用を説明し、英語版ではモーターサイクルとスクーターに使われていることを明記している。
今回の発表は、こうしたエンジン部品の素材を変更する取り組みだ。新しい車種の発売や、車両の出力・燃費の向上を発表したものではない。
従来材と同等の部品機能を確認
ヤマハによると、リサイクル材に含まれる微量の不純物が、シリンダーに必要な品質を確保するうえで課題だった。材料設計と台上・車両での評価を重ね、従来のバージン材と同等の部品機能を持ち、同じ製造工程で使える合金の実用化を決めたという。
2030年の切り替え完了を予定
DiASilシリンダーを使う全製品への切り替え完了は2030年を予定している。完了時には年間約4万7,000トンのCO₂排出量削減を見込むとしているが、この数字はヤマハの試算であり、達成済みの削減実績ではない。
日本向けの採用車種は未発表
導入はインドネシア製コミューターモデルから始める計画で、今回の日英の発表では具体的な車種名や、日本向け製品への採用時期は示されていない。日本語ページでの発表だけを根拠に、国内販売車への採用が決まったとは判断できない。